既成概念を破壊するナナサンエイチ
「7ft3inのヘビーパワーで、しかもソリッドティップ……、『自分には関係ないロッドだな』って、番手だけを見て敬遠されちゃったらイヤですね……。一回でイイから触ってみてほしいですね」
藤田のこの言葉を聞いたDAIWAワークスエンジニアは心の中でツッコんだという。C73H-SV・STの開発が立ち上がった当初、藤田は次のように言っていたからだ。
「撃ちモノ(ジグや重めのリーダーレスダウンショットなど)をよくやるので、そういう釣りを極めたいという思いがあって。リグは重いけれど、感覚的には繊細に扱える、そういうマニアックな釣りに適した、マニアックなロッドが欲しいです」
マニアックなロッドなのだから「自分には関係ない」と思われても本望ではないかと、エンジニアはツッコんだわけだ。それに対する藤田の弁解を聞こう。
「もともとはカバー撃ちとジグスト用に作り始めたんです。とくにジグストでロッドワーク時の糸鳴りを抑えたかった。パンパン鳴るのがすごくイヤで、ジグのアクションもカドがある感じになるし。ラインがジグや水とうまく馴染んでほしいとか、ジグの軌道に合わせてティップがちょっとだけ入ってほしいとか、設計の方に細かく要望を伝えながら作り込みました」
このロッドの特性が最も発揮されるのはフロロ20lb.を組んだときだ。「C73H-SV・STは撃ちモノ用のパワー系ですから、フロロ20lb.の重さとたるみを利用したときにベストな使用感が得られるようにしました」と藤田。「フッキング性能もとても高くて、強いけれど硬すぎないからミス(バラシ)も起きにくい」という。ただし、イイ出来だから多くの人に手に取ってほしくなったわけではないという。
カテゴリー:
アウトドア・釣り・旅行用品##フィッシング##ロッド##バスロッド